2026.9.3
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【雑学】赤ちゃんは生まれる前からママの声を覚えている?新生児の“聞き分け”実験


生まれたばかりの赤ちゃんは、何もわからない真っさらな存在だと思われがちです。
しかし実際には、生後わずか数日の新生児が、すでにママの声とほかの女性の声を聞き分けていることが、研究でわかっています。目もまだよく見えていないこの時期に、赤ちゃんは耳だけを頼りに「聞き慣れた声」を選び取っているのです。
今日は、そんな赤ちゃんとママの声の関係について、実際の研究をもとにわかりやすくご紹介します。
【事実】生後3日でママの声とわかる
赤ちゃんは生まれた瞬間、目はまだぼんやりとしか見えていません。ママの顔も、かろうじて輪郭がわかる程度です。
ところが耳の力はまったく違います。生後わずか3日ほどの新生児が、すでにママの声とほかの女性の声を聞き分けていることが、研究でわかっています。
たとえるなら赤ちゃんは「耳で探す名探偵」。目がまだ使えない分、耳をフル活用してママを探し当てているのです。
【調査】おしゃぶりを使った実験
赤ちゃんに「どちらの声が好き?」と直接尋ねることはできません。そこで研究チームは、新生児がおしゃぶりを吸う力やリズムをセンサーで測る方法を考えました。
①おしゃぶりに、吸い方を感知するセンサーを取り付ける
②吸い方のパターンによって、流れる声が変わる仕組みにする
③あるリズムで吸うとママの声、別のリズムだと他人の声が流れる
④赤ちゃんがどちらの声を選ぶように吸うかを観察する
結果、多くの赤ちゃんたちはママの声が流れる吸い方を選びました。自分の吸い方ひとつで、聞こえてくる声を選び取っていたのです。
【理由】お腹の中で聞いていた声
研究者たちは、この理由をお腹の中にいるときから、ママの声を聞いていたからだと考えています。ママの声は羊水を通してある程度赤ちゃんに届いており、胎児期からすでに耳にしていた音なのです。
実際に、妊娠後期の胎児にママの声を聞かせると心拍数が変化することも確かめられています。知らない女性の声では心拍数が下がるのに対し、ママの声では心拍数が上がったのです。生まれる前から、赤ちゃんはすでにママの声を特別な音として感じ取っているのかもしれません。
【発見】声だけでなく言葉も記憶
赤ちゃんが覚えているのは、ママの声そのものだけではありません。生後2日の赤ちゃんに、ママが普段話している言語とは違う外国語を聞かせて、赤ちゃんの状況を調べた実験があります。
その結果、赤ちゃんはいつもの言語を聞いているときの方が、長く一生懸命おしゃぶりを吸いました。お腹の中にいる間に、赤ちゃんは声の音色だけでなく、言葉のリズムやイントネーションまで覚えている可能性があるのです。
【実践】今日からできること
研究からわかることは、とてもシンプルです。
お腹の中の赤ちゃんに、たくさん話しかける
絵本の読み聞かせや子守唄を、妊娠中から始めてみる
生まれたあとも、できるだけ穏やかな声で話しかける
特別な道具は必要ありません。ママの声そのものが、赤ちゃんにとって一番の子守唄になっているのです。
【まとめ】
「赤ちゃんがママの声に安心する」というのは、気のせいではありません。お腹の中にいるときから始まっていた、親子の会話の結果です。
次に赤ちゃんに話しかけるときは、その小さな耳が生まれる前からずっとあなたの声を聞き続けてきたことを、思い出してみてください。
参考文献
DeCasper, A. J., & Fifer, W. P. (1980). Of human bonding: Newborns prefer their mothers' voices. Science, 208(4448), 1174-1176.
Kisilevsky, B. S., Hains, S. M. J., Lee, K., Xie, X., Huang, H., Ye, H. H., Zhang, K., & Wang, Z. (2003). Effects of experience on fetal voice recognition. Psychological Science, 14(3), 220-224.
Moon, C., Cooper, R. P., & Fifer, W. P. (1993). Two-day-olds prefer their native language. Infant Behavior and Development, 16(4), 495-500.
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